カフェで向かい合って座っている。
さっきまで普通に話していたのに、ふっと会話が止まる。
コーヒーを一口飲む。相手もカップに目を落とす。
たぶん数秒なのに、やけに長く感じる。
「何か話さなきゃ」と焦って、頭の中で話題を探す。
でも、思いつくのはさっき話したことばかり。
結婚相談所で交際が始まって、何度か会っている相手。
初対面のときのような緊張は少なくなってきたのに、会話が続かない。
この記事では、交際中のデートで会話が止まるときに、どう考えておくといいのかを整理します。
会話術を増やす話でも、沈黙を完全になくす話でもありません。
「この沈黙をどう受け取るか」と「何を見ておくといいか」の話です。
沈黙があるだけで、相性が悪いわけではない
まず前提として、会話には間があります。
家族や友人でも、ずっと話し続けているわけではありません。
それでも婚活中は、沈黙が気になりやすくなります。
「うまくいっていないサインでは」と考えてしまうからです。
ただ、沈黙にもいろいろあります。
- お互いに緊張していて言葉が出てこない
- まだ相手の反応が分からず様子を見ている
- 話題が一区切りついただけ
- 特に困っていない、落ち着いた時間
これを全部まとめて「相性が悪い」と判断する必要はありません。
毎回会話が盛り上がることを目標にしなくても構いません。
何を話せばいいか分からないとき
会話が止まると、「次の話題」を探し始めることがあります。
ただ、新しい話題を出し続けるのは意外と疲れます。
話題を変えるより、いま出ている話を少し広げる方法もあります。
たとえば相手が「先週、実家に帰っていた」と話したなら、
- どうだった?
- そのあとはどうしたの?
- よく帰るほう?
と、その話をもう少し続けられます。
新しい話題をいくつも用意するより、一つの話を少し往復させるほうが自然な場合があります。
質問ばかりになってしまうとき
「質問→回答→次の質問」が続くと、面接のような空気になることがあります。
そこで、相手の答えに対して自分の話も少し返してみます。
「実家、遠いんですね。私も年に何回か帰るんですけど、移動だけで結構疲れます」
このくらいでも十分です。
面白い話を返す必要はありません。
自分の話も少し出すことで、相手がそこから話を広げやすくなることがあります。
結婚後の生活について聞きたいことがあるときも同じで、質問を並べるより、自分はこう考えている、と先に出すほうが自然につながります。切り出し方に迷う人は、結婚後の暮らしの話を自分の話から始めるコツも参考になります。
LINEでは話せるのに、対面だと続かない
「LINEでは普通にやり取りできるのに、会うと話題がなくなる」
そんなこともあります。
文章は、考えてから送れます。
書き直せますし、返信するタイミングも自分で選べます。
対面はリアルタイムです。
考えている時間も、そのまま沈黙になります。
条件が違うので、LINEと同じように話せなくても不自然ではありません。
「対面だと話せないからダメ」と考えるより、連絡手段によって話しやすさが違うと整理しておくほうが楽です。
毎回同じような話しかできないとき
仕事、休日、趣味。
気づけば毎回そのあたりを話していることもあります。
ただ、毎回テーマを変える必要はありません。
同じ話題でも、そのあとどうなったかを聞けば内容は変わります。
- 前に話していた仕事の件、その後どうなりました?
- この前言っていた場所、行けました?
- あれ、まだ続けています?
以前の話を覚えていて、その続きを聞くことも、関係が少しずつ進んでいる形のひとつです。
相手があまり話さないと感じるとき
自分から質問しないと会話が動かない。
相手の返事が短い。
こういうとき、「興味を持たれていないのかな」と考えることがあります。
ただ、あまり話さない理由はひとつではありません。
- 緊張している
- 考えてから話すタイプ
- 話すより聞くほうが得意
- 婚活の場に慣れていない
- 言葉を慎重に選んでいる
会話量だけで相手の気持ちを決めなくても構いません。
次にも会おうとしているか、こちらの話を覚えているかなど、別の部分も一緒に見てみます。
自分ばかり話している気がするとき
逆に、「気づいたら自分ばかり話していた」と感じることもあります。
ここで見るのは、話した時間の長さだけではありません。
- 相手から質問が返ってくることがあるか
- 聞いているときに反応があるか
- 前に話したことを覚えているか
- 次に会う話を相手から出すことがあるか
話すのが得意ではなくても、聞き方や反応に関心が出る人はいます。
一方で、こちらが話題を出し、質問し、日程を提案し、会話をつなぐ。
それが毎回続いているなら、その状態は見ておいていいでしょう。
会話が途切れることより、どちらか一方だけが会話を支え続けていることのほうが負担になる場合があります。
沈黙を埋めようとして話題を探し続けると、会話そのものより、その日の過ごし方全体で気を使いすぎて疲れが残ることもあります。会ったあとの消耗のほうが気になっている人は、デート全体で気を使いすぎて疲れるときの考え方も参考になります。
沈黙が怖いときに、できること
沈黙を埋めるために、無理に話す必要はありません。
飲み物を飲む。
店の中を見る。
少し歩く。
会話をしていない時間があっても、デートは成立します。
沈黙ができた瞬間に次の話題を出すことだけが、会話ではありません。
少し間があっても、そのままでいられるかどうかを見る時間にもなります。
会話が苦手なら、デートの内容を変える方法もある
向かい合って座り続けるカフェでは、話すことが中心になります。
そのため、沈黙が気になりやすい人もいます。
そんなときは、共通の対象があるデートを選ぶ方法があります。
- 散歩する
- 展示や施設を見る
- 街を歩く
- 一緒に食事をする
目の前にあるものについて話せるため、自分の中だけから話題を探さずに済みます。
歩いていれば、少し黙っていても不自然に感じにくくなります。
会話が苦手だと感じている人は、話すことだけを頑張るより、デートの内容そのものを変えてみる方法もあります。
「会話が盛り上がらない=楽しくない」ではない
盛り上がる関係もあれば、落ち着いた関係もあります。
静かに過ごせる相手のほうが合う人もいます。
テンションの高い会話が続くと、かえって疲れる人もいるでしょう。
そのため、「盛り上がらなかった」という一点だけで交際を判断しなくても構いません。
ただし、次のような感覚が毎回続くなら、その部分は無視しなくていいでしょう。
- 会っている間ずっとつらい
- 帰ったあとに強く疲れている
- 会う前から気が重い
- 無理に話題を作り続けている
静かで落ち着いていることと、無理をして疲れていることは別です。
会ったあとの自分の感覚も、関係を見る材料になります。
会話のテンポ以外にも気になる部分があり、その理由をうまく整理できないこともあります。そんなときは、はっきり説明できない引っかかりが残るときの考え方も参考になります。
何度会っても会話が深まらないとき
会話は続くけれど、仕事や天気、休日の話だけで終わってしまう。
そんな場合は、少しずつ生活や考え方の話を混ぜてみる方法があります。
- 休みの日をどう過ごしたいか
- 仕事とプライベートをどう分けているか
- 住む場所についてどう考えているか
- 家族とどのくらいの距離で付き合っているか
いきなり深い質問を並べる必要はありません。
日常の話の中で、自分の考えを少し出す程度からでも構いません。
相手がそれを受け取ってくれるか。
相手からも少しずつ自分の考えを返してくれるか。
そうしたところから、会話の深まり方を見ることができます。
敬語が残っていて距離を感じるとき
「ずっと敬語だから、距離が縮まらないのでは」と感じることもあります。
ただ、敬語そのものが原因とは限りません。
敬語のまま普通に話せる人もいますし、丁寧な話し方のほうが落ち着く人もいます。
反対に、言葉遣いを崩したからといって、急に会話が自然になるとも限りません。
言葉の距離感が気になっている人は、交際中の敬語をどう考えるかも参考になります。
電話なら話せる/電話のほうが苦手
連絡手段によって、話しやすさは変わります。
対面では言葉が出にくいのに、電話だと話しやすい人もいます。
反対に、電話では表情が見えないぶん、沈黙が気になってしまう人もいます。
どちらが正しいということではありません。
自分と相手が話しやすい方法を、少しずつ見つけていけば十分です。
電話を使うかどうかで迷っている人は、交際中の電話をどう考えるかも参考になります。
何度会っても「好き」が分からないとき
会話が盛り上がらないと、「気持ちが動いていないのでは」と考えることがあります。
ただ、会話の盛り上がりだけで気持ちを判断しなくても構いません。
見るなら、たとえば次のようなところです。
- 一緒にいて安心できるか
- また会いたいと思うか
- 気を使いすぎていないか
- 次の予定を考えることが苦ではないか
強い気持ちがすぐに出てこないこともあります。
気持ちの判断で迷っている人は、好きになれないと感じるときの考え方も参考になります。
真剣交際の前に、もっと話せるようになるべき?
「この状態で先に進んでいいのか」と迷うこともあります。
ただ、沈黙がなくなることを目標にする必要はありません。
見るなら、雑談の量より、必要なことを話せるかどうかです。
- 大事なことを話せるか
- 違う意見を言えるか
- 自分の話を聞いてもらえるか
- 自分も相手の話を聞けるか
雑談が途切れることがあっても、大切な話をできるなら、それも関係を見る材料になります。
反対に、雑談は盛り上がるのに大切な話を避け続けているなら、その部分は別に考える必要があります。
先へ進むか迷っている人は、真剣交際に進むか迷うときの考え方も参考になります。
担当者に相談するとき
会話や相性について、担当者へ相談できる相談所もあります。
相談するときは、「会話が続きません」だけではなく、実際に起きていることを具体的に伝えると整理しやすくなります。
- 何度会っても会話が苦しく、帰ったあとに疲れている
- 相手があまり話さず、質問への返事も短い
- 話題を出しているのが自分だけになっている
- 会話以外は嫌ではないが、相性の判断に迷っている
どこまで相談できるか、どのようなサポートがあるかは相談所によって異なります。
交際中の悩みも含めて相談しながら進めたい人は、サポートの範囲を相談所選びの判断材料にする方法もあります。
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まとめ|会話の量より、無理なく話せるかを見る
交際中の会話は、量や盛り上がりだけで測らなくても構いません。
見ておきたいのは、次のようなところです。
- 沈黙があっても無理なくいられるか
- どちらか一方だけが会話を支えていないか
- 少しずつ話が深まっているか
- 大事なことを話せるか
- 会ったあとに疲れすぎていないか
沈黙は失敗ではありません。
毎回新しい話題を用意する必要もありません。
会話が途切れないよう頑張り続けることより、二人が無理なく話せる関係かどうかを見る。
そのほうが、これから関係を続けられるかを考える材料になります。
