何度か会って、最初のころよりは話しやすくなった。特に嫌なところもない。会う約束をするのも、そこまで気が重くない。
それなのに、「次の段階に進みますか」と考える場面が近づいてくると、急に手が止まることがあります。
本当にこの人でいいのか。この気持ちは「好き」と呼べるのか。ここで進んだら、後戻りしにくくなるのではないか。
結婚相談所によっては、交際が進んだ段階を「真剣交際」などと呼ぶことがあります。ただし、名称や条件、意思確認の方法、交際中のルールなどは相談所によって異なります。
この記事では一般的な呼び方として「真剣交際」という言葉を使いますが、具体的な制度については利用している相談所の案内を確認してください。
ここでは、次の段階へ進むか迷ったときに、自分の中で何を見ておくと考えやすいかを整理します。
「迷っている=合っていない」とは限らない
迷いがあると、それだけで「やっぱり違うのかもしれない」と考えてしまうことがあります。
ただ、結婚につながる判断だからこそ、慎重になる人もいます。
迷いをひとつのかたまりとして考えるより、少し分けてみると整理しやすくなります。
相手に対して気になっていることがある
話し方や価値観で気になる部分がある。まだ聞けていない話がある。一緒にいるときに、どこか無理をしている感覚がある。
こちらは、相手との関係から生まれている迷いです。
決めること自体が怖い
相手には特に大きな不満がない。それでも、「選ぶ」「決める」「進む」ということ自体に緊張する。
一度決めたら取り返しがつかない気がする。自分の判断が間違っていたらどうしよう。
そう感じているなら、相手への違和感とは少し別の迷いかもしれません。
相手について気になることがあるなら、その部分をもう少し知る。決めること自体が怖いなら、何を怖いと感じているのか整理する。
同じ「迷う」でも、中身によって次に確認したいことは変わります。
「好き」の強さだけで決めなくていい
恋愛の始まりというと、強く惹かれる感覚をイメージする人もいるでしょう。
その感覚があれば分かりやすい一方で、何度か会ううちに少しずつ気持ちが変わっていく関係もあります。
強いときめきがないことだけを理由に、すぐに「違う」と決めなくても構いません。
かわりに、こんな部分も見てみてください。
- 会うことが嫌ではない
- 前より話しやすくなってきた
- 自分の話も自然にできるようになった
- また会ってもいいと思える
- 相手のことをもう少し知りたいと思える
こうした感覚も、関係を考える材料になります。
敬語のままかタメ口かだけを、親しさの基準にする必要もありません。言葉遣いで迷っている人は、敬語とタメ口をどう考えるかも参考になります。
会ったあとに毎回考え込んでしまう人は、お見合い後、もう一度会うか迷うときの考え方も参考になります。
いい人だと思えるのに気持ちが動かない状態が続いているなら、いい人なのに好きになれないと感じるときの整理も参考になります。
一緒にいるとき、無理をしていないか
気持ちの強さだけでなく、一緒にいるときの自分も見ておきたいところです。
- 相手に合わせすぎていないか
- 毎回よく見せようとして疲れていないか
- 沈黙や意見の違いを必要以上に怖がっていないか
- 自分の希望を少しずつ言えるようになっているか
最初の何度かは緊張することもあります。だから、一度疲れたことだけで相性が悪いと決める必要はありません。
見たいのは、会う回数を重ねたときの変化です。
少しずつ肩の力が抜けてきているか。前には言えなかったことが、少し言えるようになっているか。
反対に、会うたびに気をつかう量が増えているようなら、その感覚も一度立ち止まって考える材料になります。
会った回数そのものより、会うたびに関係がどう変わっているかを見るほうが判断しやすくなります。ペースが気になる人は、会う回数と関係の変化の見方も参考になります。
会っていない時間の連絡も同じで、やり取りのペースを無理なく続けられているかは判断材料のひとつになります。気になる人は、会っていない時間の連絡ペースの考え方も見てみてください。
予定を決めるときも同じで、どちらが誘ったかだけでなく、二人とも会うために動いているかを見るほうが判断しやすくなります。誘う役が偏っていることが気になる人は、誘う役が偏っている関係をどう見るかも参考になります。
結婚を考えるなら、少しずつ確認したいこと
次の段階を意識すると、確認しておきたい話題も増えてきます。
ただ、それをチェックリストのように一度で全部聞こうとすると、二人で話す時間が条件確認だけになりやすくなります。
たとえば、こんなことがあります。
- 仕事と生活のバランス
- これから住む場所についての考え
- お金の使い方や生活の感覚
- 家族との距離感
- 子どもについて話したい場合の考え方
- 休日の過ごし方や一人の時間
- 困ったことが起きたときの話し合い方
すべてを一度で確認する必要はありません。
会話の流れに合わせながら、少しずつ話せる範囲を広げていく方法もあります。
また、「答えが自分と同じか」だけではなく、その話題について二人で落ち着いて話せるかを見ることも大切です。
どの話題をどんなふうに切り出すか迷うときは、真剣交際で何を話すかを整理した記事もあわせて読んでみてください。
意見が違ったときに、どうなるかを見る
結婚を考える相手だからといって、すべての価値観が一致するとは限りません。
むしろ見ておきたいのは、違いが出たときのやり取りです。
- 自分と違う意見でも、いったん聞けるか
- こちらも自分の考えを言えるか
- その場で結論が出なくても、また話せそうか
意見が違っただけで、すぐに相性が悪いと考える必要はありません。
違いがあるときに、お互いがどう扱えるか。その部分も、関係を考える材料になります。
お金に関することも同じで、費用や金銭感覚の話を無理なくできるかどうかは、次の段階を考えるときの材料になります。身近なところから考えたい場合は、結婚相談所のデート代をどう分けるかを参考にしてみてください。
条件が合っているから進む、だけでも決めない
年齢、仕事、収入、住んでいる場所など、プロフィール上の希望に近い相手だと、「断る理由がない」と感じることがあります。
条件が合っていることは、結婚を考えるうえで一つの材料です。
ただ、それだけでなく、実際に一緒にいるときの感覚も見ておきたいところです。
会っている時間が苦しくないか。話していて必要以上に疲れないか。少しずつ自分らしくいられるようになっているか。
反対に、「強くときめかない」という理由だけですぐに終わらせる必要もありません。
条件と気持ちのどちらか一方だけを正解にせず、両方を見ながら考えてみてください。
同じように、スキンシップがあるかどうかだけで判断する必要もありません。その部分で迷っている人は、手をつなぐタイミングで迷ったときの整理も参考になります。
「もっと他の人も見たほうが」と思うとき
「もっと自分に合う人がいるのでは」と考えることもあります。
比較したくなる気持ち自体を否定する必要はありません。
ただ、まだ会っていない誰かと比べ続けると、判断の基準が見えにくくなることがあります。
そんなときは、今会っている相手との関係がどう変わってきたかを見てみます。
初回より話しやすくなった。自分の希望を少し言えるようになった。前より一緒にいる時間が楽になった。
こうした変化があるなら、それも今の関係を考えるための情報です。
お見合い後にもう一度会うことになったあとの進め方でも、会う回数を重ねながら距離を考える方法を整理しています。
同じ時期に他の人とも会っていて気持ちが決まらないなら、複数人の間で迷っているときの整理のしかたも参考になります。
相手に期待させるのが怖いとき
次の段階へ進むことを、「結婚を約束すること」のように重く考えてしまうことがあります。
ただ、次の段階が具体的に何を意味するのかは相談所によって異なります。
他の人との交際についてのルール、意思確認の方法、担当者の関わり方なども一律ではありません。
結婚相談所に入会したあとの活動の流れでも大まかな進み方を整理していますが、具体的なルールは利用している相談所で確認してください。
一方で、自分にはほとんど気持ちがないのに、相手への申し訳なさだけで進む必要もありません。
「断りにくいから」だけではなく、自分にもこの関係をもう少し深めたい気持ちがあるかを考えてみてください。
進まないと決めた場合も、伝えたあとに気持ちが揺れることがあります。そのときの整理のしかたは、交際が終了したときの受け止め方で整理しています。
担当者に相談するときの伝え方
担当者に相談するときは、「進んだほうがいいですか」と判断を任せるより、自分が感じていることを少し伝えてみると整理しやすくなります。
- 一緒にいると落ち着く
- ここはまだ気になっている
- この話題はまだ話せていない
- 相手ではなく、決めること自体が怖い気がする
きれいにまとまっていなくても構いません。
相談できる内容や担当者のサポート範囲は、相談所によって異なります。
一人で判断し続けるより、相談しながら進められる婚活のほうが合うと感じる人は、サポート内容も比較材料にしてみてもいいでしょう。
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それでもまだ決められないとき
相談所によっては、活動の期限や判断のタイミングにルールが設けられている場合があります。
その範囲で考える必要はありますが、無理に気持ちを作る必要はありません。
決められないときは、「何が分かれば、自分は決めやすくなるのか」を考えてみてください。
もう一度会って話したいことがあるのか。生活についてまだ確認したいことがあるのか。
それとも、知りたいことはある程度分かっていて、「決めること」そのものに迷っているのか。
そこが少し見えると、次に何をすればいいのかも考えやすくなります。
真剣交際に進んだあと、結婚へ踏み出すかどうかで迷う場面もあります。その段階については、成婚退会を決める前に考えたいことにまとめています。
まとめ|「強く好きか」だけで決めなくていい
次の段階へ進むかを、「この人が完璧か」「強く好きか」だけで考えると、なかなか答えが出ないことがあります。
かわりに、こんなふうに考えてみてください。
この人と、もう少し深い話をしてみたいか。
違う部分も含めて、これから関係を作っていきたいと思えるか。
そう感じるなら、次の段階へ進むことを考える材料になります。
反対に、どうしても関係を深めたいと思えないなら、その感覚も無視する必要はありません。
どちらを選ぶとしても、「完璧な答えを出さなければ」と考えすぎず、自分がこれからどんな関係を作っていきたいかを基準に考えてみてください。
